【2026年7月号】中古車相場レポート|USS6月は成約単価179.9万円(+0.2%)で高値横ばい・輸出はロシア大幅増で総量維持

    【2026年7月号】中古車相場レポート|USS6月は成約単価179.9万円(+0.2%)で高値横ばい・輸出はロシア大幅増で総量維持

    「5月に急反発した相場は、6月も続いたのか?」

    先月号(6月号)では、5月のUSS成約単価が前月比+9.6%と明確に反発したことをお伝えしました。6月のオークションを終え、結論を先にお伝えします。6月は反発後の高値圏でほぼ横ばい。単価は高値を維持しています。

    当メディア『Used Car Market Log』では、業者間オークション「USS」の取引データと最新の中古車輸出統計を独自に分析しています。2026年6月のUSS成約単価は179.9万円。前月比+0.2%とほぼ横ばい、前年同月比では+6.6%と高水準を維持しました。5月の反発でつけた高値圏がそのまま定着した形です。輸出統計(6月確定)では総量が高水準を保ち、ロシア向けが大きく増加。輸出先の構成が組み替わりながらも総量が維持され、国内相場の底堅さにつながっています。

    目次

    1. 業者間オークション相場:6月は高値圏で横ばい

    まずは数字を見ていきましょう。国内最大の中古車オークション「USS」の2026年6月実績は、5月の反発でつけた高値圏をほぼ維持しました。

    2026年6月実績(対5月比):成約単価+0.2%、高値横ばい

    5月にGW明けの反動で膨らんでいた出品台数・成約台数は、6月は通常水準に戻り前月比マイナス。一方で成約単価は179.6万円→179.9万円と前月比+0.2%とほぼ横ばいで、成約率も66.5%を維持しました。台数が落ち着くなかで単価が高値を保っており、需給の締まりが続いていることを示しています。

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    項目 2026年5月 2026年6月 前月比
    平均出品台数 21,031台 19,655台 -6.5%
    平均成約台数 13,981台 13,057台 -6.6%
    成約率 66.5% 66.5% ±0pt
    成約単価 179.6万円 179.9万円 +0.2%

    ※USS東京会場の週次データを基に当編集部で月次平均を算出。6月は6/4・6/11・6/18・6/25開催分(4開催)の平均値です。

    週次推移:177〜183万円台で高値横ばい、6/25に182.7万円

    週次の動きを追うと、6月は一貫して177万円台後半〜182万円台で推移し、5月の反発水準を維持しました。月末の6/25には成約単価が182.7万円と月内最高をつけ、高値圏での横ばいが続いていることがわかります。

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    開催日 出品台数 成約台数 成約率 成約単価
    6/4 19,023台 12,745台 67.0% 177.5万円
    6/11 18,509台 12,490台 67.5% 181.6万円
    6/18 20,192台 13,447台 66.6% 177.8万円
    6/25 20,895台 13,545台 64.8% 182.7万円 ↑

    ※単価は高額帯車種の構成比でも変動します。6月は毎週177〜183万円台の狭いレンジで推移しました。

    前年同月比で見ても水準は高く、2026年6月の成約単価179.9万円は、2025年6月(168.7万円)に対して+6.6%高い水準。成約台数も前年同月比+14.0%です。単価・台数ともに前年を上回っており、国内中古車市場の活況は引き続き継続しています。

    5月に反発した相場は、6月も高値圏を維持しました。次章では、その背景にある輸出統計の最新動向を確認します。

    2. 輸出統計(6月確定):ロシアが大幅増、輸出先の分散が進む

    2026年6月確定の中古車輸出統計(日本中古車輸出業協同組合まとめ/グーネット自動車流通)を見ると、総量が高水準を保つなかで、輸出先の顔ぶれの組み替えが進んでいます。

    輸出台数 国別ランキング(2026年6月確定)

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    【2026年6月確定】中古車輸出統計:国別ランキング
    6月順位 国名 6月輸出台数 5月輸出台数 前月比
    1位 (→1位) ロシア 26,272台 18,257台 +43.9%
    2位 (→2位) タンザニア 14,358台 14,495台 -0.9%
    3位 (→3位) ニュージーランド 9,255台 8,733台 +6.0%
    4位 (↑5位) モンゴル 8,705台 8,085台 +7.7%
    5位 (↑8位) ケニア 7,582台 6,024台 +25.9%

    ※日本中古車輸出業協同組合がまとめた中古車輸出統計(グーネット自動車流通)を基に集計。前月比は5月分との比較。順位の()内は5月の順位。

    総量は高水準、ロシア向けが大幅増

    6月のランキングで読み取れるポイントは3つです。

    • ロシアが大幅増で1位(26,272台・+43.9%):中央アジア経由ルートが活発化し、2万6千台規模まで拡大。日本車の最大の出荷先としての地位を一段と強めています
    • タンザニア(-0.9%)・ニュージーランド(+6.0%)が上位で安定:アフリカ・オセアニア向けの主力ルートが安定した受け皿として機能しています
    • ケニアが5位に急浮上(7,582台・+25.9%)・モンゴルも増加(+7.7%):前月8位のケニアが5位へ、モンゴルも順位を上げ、新興出荷先が伸びています。輸出先が分散しながら総量が積み上がる構図です

    なお、年初に上位だったアラブ首長国連邦(UAE)は、引き続きTOP5圏外の状態が続いています。これは輸出航路・物流の事情によるもので、UAEそのものの中古車需要が消えたわけではありません。注目すべきは、輸出先の組み替えが進む一方で、輸出総量は高水準を維持し、国内オークションの成約単価も高値圏を保っている点です。ロシア・タンザニア・ニュージーランド・ケニアなど複数ルートが受け皿として機能し、輸出フロー全体としては台数を維持できていることが、国内相場の底堅さにつながっていると考えられます。

    輸出先が分散しながらも総量が保たれているため、国内の流通量は適度に吸収され、相場は高値圏で安定しています。過度に弱気にも強気にもなりにくい、落ち着いた局面と見ています。

    3. 「今売るべき車」vs「待ってもいい車」最新版

    車種別の売却戦略は、輸出需要に支えられる車種と、国内需要が中心の車種で引き続き分かれます。6月の高値横ばいを踏まえると、輸出需要の強い車種は高値圏を維持しています。

    輸出強需要組:高値圏を維持、底堅く推移

    大型SUV・ミニバン(輸出需要が厚い)

    ミドルSUV・プレミアム

    これらの車種は6月の高値横ばい局面でも高値圏を維持しています。輸出需要に支えられた車種は相場の底がしっかりしている一方、車種・年式・グレードによって方向感が分かれてきているのが足元の特徴です。ディーラー下取りでは輸出評価が反映されず数十万円単位で差が出やすいため、高値圏の今のうちに査定で現在価値を把握しておく価値があります。

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    国内需要依存組:影響は限定的だが、上昇材料も乏しい

    これらの国内需要依存車種は、輸出動向の影響をほぼ受けません。市場全体の単価が高値で横ばいの6月でも、「待てば大きく高くなる」材料は乏しい状態です。決算期の駆け込み需要は終わり、新車納期も正常化しているため、特に車検が近い場合は車検を通す前の売却が経済合理的です。

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    4. 7月の見通し:高値横ばいの継続か、出品増による調整か

    6月の高値横ばいを受けて、7月のオークション相場も「高値圏での推移」を基本線に見ています。注視すべきは、相場を支える要因と押し下げる要因のバランスです。

    • 支える要因:輸出需要がロシア・タンザニア・ニュージーランド・ケニアなど複数ルートで維持され、総量が高水準にあること。前年同月比+6.6%という高水準のトレンドが続いていること
    • 注意したい要因:夏場は通常期の需給に入ること、新車納期の正常化が進むこと。出品構成の変化が単価の上値を抑える可能性
    • 不確実要因:輸出航路・物流の状況。特定ルートの拡大・縮小は出荷量に影響し得ますが、現時点では複数ルートでの分散により総量は保たれています

    総じて、7月は6月の高値圏を維持しつつ、出品構成の変化を見極める展開を基本線と見ています。単価が高水準にある今は、輸出需要に支えられた車種にとって売却の好機であることに変わりはありません。

    まとめ:6月は高値横ばい、高値圏での売却判断を

    2026年6月の中古車市場は、5月の反発でつけた高値圏を維持し、成約単価179.9万円(前月比+0.2%、前年同月比+6.6%)と高値横ばいとなりました。輸出は総量が高水準を保ち、ロシア向けの大幅増と新興ルート(ケニア・モンゴル等)の伸びで、輸出先が分散しながらも台数が維持されています。これが国内相場の底堅さにつながっています。

    結論として:

    • 輸出需要の強い車種(ランクル・アルファード・ハイエース・ハリアー等)に乗っている方:6月も高値圏を維持しています。高値のうちに査定で現在価値を把握しておくと、売却タイミングの判断材料になります
    • 国内需要依存の車種(軽・コンパクト・5ナンバーミニバン)に乗っている方:輸出動向の直接影響は受けにくい一方、上昇材料も乏しい状態。車検時期などの実需を基準に判断するのが合理的です
    • 共通:査定は無料・営業電話なしで取れるサービスがあるため、まず現状の値段を把握しておくことが最大の自衛策です

    輸出ルートを持つ買取業者での査定が、ディーラー下取りとの差額を最大化する鍵になります。具体的にどの業者が向いているかは、車種・状態によって変わるため、以下の完全ガイドで自分のケースに当てはめて確認してください。

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    本レポートのデータ出典・編集方針

    • USS業者間オークションデータ:USS東京の週次開催結果(2026年6月4日・11日・18日・25日開催分)を基に、当編集部にて月次平均を算出
    • 輸出統計:日本中古車輸出業協同組合がまとめた中古車輸出統計(2026年6月分/グーネット自動車流通)を基に集計
    • 編集方針:当メディアは中古車買取・売却の意思決定支援を目的とし、業者間オークションの実勢データに基づく相場分析を毎月公開しています。相場の方向性は実績データに基づいて記述し、確認できていない事象を相場変動の主因として断定することは避けています。広告主・買取業者からの個別の依頼により分析内容を変更することはありません
    • 本号公開日:2026年8月3日(輸出統計の確定遅れにより、通常より公開が遅れました。対象期間はUSS 2026年6月/輸出 2026年6月です)
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