「ハイエースは古くても高く売れるって本当?」「ディーゼルとガソリンでどれくらい差がある?」
トヨタ・ハイエース(200系)は、商用車でありながら海外輸出市場で圧倒的な需要を誇る異例の車種です。10年落ち・10万km超えでも100万円以上の値がつくケースは珍しくなく、売却先を間違えると50〜100万円以上の損失が生まれる代表格です。
この記事では、2026年4月末に確定したプロの業者間オークション落札データ(バン約1,000台+ワゴン約420台)をもとに、ハイエースの「本当の買取相場」と高く売るための条件を徹底解説します。
実際に、ローンが残っている状態や車検が切れてしまったといった状況でも、ハイエースの高いリセールバリューなら納得の価格で売却できる可能性があります。「売れない」と諦める前に、まずは現在の市場価値を正確に把握しましょう。
【2026年4月の相場概況】
- バン S-GL系(2025〜2026年式):評価5点でディーゼル平均408〜441万円、ガソリン平均338〜373万円。ディーゼルが68〜70万円のプレミアムに拡大
- バン 4WDプレミアム:2026年式で2WD比+108万円(330万円→438万円)と過去最大の差。輸出需要が4WD人気を牽引
- ワゴン グランドキャビン:2025〜2026年式で400万円超え。GL比+40〜45万円のプレミアムが安定
- 10年超の旧型:2013年式でも3点以下で100万円。「古い=売れない」が通用しない唯一の車種
- ホルムズ海峡封鎖の影響は限定的:ハイエースは中東UAE向けディーゼル需要の一部剥落リスクはあるものの、アフリカ・東南アジア向け迂回需要が代替支援。ディーゼル4WDの輸出プレミアムは引き続き強い
ハイエース200系のモデル概要と型式ガイド
ハイエースは「バン」(貨物登録・4ナンバー/1ナンバー)と「ワゴン」(乗用登録・3ナンバー)で査定基準が大きく異なります。まずあなたのハイエースがどのタイプに該当するかを確認しましょう。なぜディーラー下取りと買取専門店でこれほど価格差が生まれるのか、中古車流通の仕組みを理解しておくと交渉時に有利です。
バン(貨物)のエンジン別型式
- GDH201V / GDH206V(1GD-FTV ディーゼルターボ 2.8L)
2017年のマイナーチェンジで搭載。現行型の主力エンジン。オークション全体の約35%を占め、最も高値で取引される - KDH201V / KDH206V(1KD-FTV ディーゼルターボ 3.0L)
2016年以前の旧型ディーゼル。約29%のシェア。輸出市場では3.0Lの信頼性が高く評価され、古くても堅調な相場 - TRH200V(2TR-FE ガソリン 2.7L)
全年式を通じて流通する約36%のシェア。ディーゼルより安価だが、メンテナンスの容易さから国内需要が安定
ワゴン(乗用)の型式
- TRH214W / TRH224W(ガソリン 2.7L・2WD/4WD):GLグレード中心。流通の約60%
- TRH219W / TRH229W(ガソリン 2.7L・2WD/4WD ワイドボディ):グランドキャビン専用。約40%
※ワゴンはすべてガソリンエンジンで、ディーゼル設定はありません。
バンの主要グレード(買取相場への影響大)
- スーパーGL ダークプライムII(バンの約23%):専用内外装+革調シート。バン最上級の実質的フラッグシップ
- ロングDX / DX GLパッケージ(約36%):商用ベースグレード。流通量最多だが相場はS-GL系に大きく劣後
- ロングスーパーGL / ダークプライムS(約17%):S-GL系の中核。特にダークプライムSは高年式で希少性あり
【2026年4月最新】ハイエースバンの買取相場データ
一般には公開されないプロの業者間オークション(USS等)の落札データをもとに、ハイエースバンのリアルな買取相場を公開します。
査定表の「評価点(5点・4点・3点…)」の意味が分かりづらい方は、先に中古車の査定基準(評価点)の仕組みを押さえておくとスムーズです。
バン 年式×評価点 相場表
| 年式 | 評価5点 (極上車) |
前月比 | 評価4点 (良好) |
前月比 | 評価3点以下 (傷・過走行等) |
前月比 | 修復歴あり | 前月比 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2012年以前 | – | – | 146万円 | −9 | 88万円 | −2 | 84万円 | ±0 |
| 2013年式 | — | — | 164万円 | ▲44万円 | 90万円 | ▼8万円 | 84万円 | −8 |
| 2014年式 | — | — | 161万円 | ▲5万円 | 102万円 | ▼14万円 | 101万円 | +4 |
| 2015年式 | — | — | 225万円 | ▲63万円 | 100万円 | ▼20万円 | 100万円 | +4 |
| 2016年式 | 225万円 | ▼31万円 | 150万円 | ▼78万円 | 100万円 | ▼26万円 | 106万円 | −5 |
| 2017年式 | — | — | 163万円 | ▼23万円 | 122万円 | ▼27万円 | 130万円 | +2 |
| 2018年式 | 222万円 | ▼2万円 | 190万円 | ▼6万円 | 119万円 | ▼35万円 | 137万円 | −14 |
| 2019年式 | 300万円 | ▼18万円 | 194万円 | ▼32万円 | 132万円 | ▼36万円 | 152万円 | −10 |
| 2020年式 | 245万円 | ▼20万円 | 201万円 | ▼41万円 | 154万円 | ▼25万円 | 157万円 | +10 |
| 2021年式 | 324万円 | ▲20万円 | 224万円 | ▼0万円 | 178万円 | ▼4万円 | 186万円 | +26 |
| 2022年式 | 328万円 | ▼7万円 | 246万円 | ▼40万円 | 186万円 | ▼48万円 | 192万円 | −24 |
| 2023年式 | 333万円 | ▼4万円 | 254万円 | ▼12万円 | 175万円 | ▼99万円 | 200万円 | −5 |
| 2024年式 | 337万円 | ▼11万円 | 273万円 | ▲61万円 | — | — | 286万円 | +20 |
| 2025年式 | 367万円 | ▼8万円 | 271万円 | ▼43万円 | — | — | 214万円 | – |
| 2026年式 | 415万円 | ▲27万円 | — | — | — | — | – | – |
※業者間オークション(USS等)の落札平均額(税別)。ディーゼル・ガソリン全エンジン、S-GL・DX全グレード統合。サンプル数:約1,000台(2026年4月成約分)。前月比の単位は万円。
相場データから読み取れる重要ポイント
【ポイント①】10年超でも100万円前後が当たり前
2014年式でも評価4点で156万円、3点以下でも116万円と、「10年落ちで価値ゼロ」が通用しない唯一の車種です。これはアフリカ・東南アジア・中東向けの輸出需要が底値を支えているためです。
【ポイント②】評価5点と3点以下の差が年式により150万円以上
2019年式では評価5点(318万円)と3点以下(168万円)で150万円の差。商用車は走行距離が多くなりがちですが、状態の良さは確実に評価されます。
【ポイント③】2026年式の新車近い個体は388万円
前月の376万円から+12万円と唯一上昇。新車価格に対するリセール率が非常に高く、特にディーゼル×4WD×S-GL系は新車価格の80%以上を維持しています。
【ポイント④】全体的に前月比マイナス傾向
2017〜2018年式の評価5点で−75〜77万円と大幅下落。ただしサンプル数が少ない年式(各2〜5台)は個体差の影響が大きいため、傾向よりも自車のスペックに近い条件で判断することが重要です。
なお、キズやヘコミを修理してから売るべきか迷っている方は、修理費用と査定額上昇の関係を詳しく解説した記事も参考にしてください。
【2026年4月最新】ハイエースワゴンの買取相場データ
ワゴン 年式×評価点 相場表
| 年式 | 評価5点 (極上車) |
前月比 | 評価4点 (良好) |
前月比 | 評価3点以下 (傷・過走行等) |
前月比 | 修復歴あり | 前月比 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2012年以前 | – | – | 163万円 | −37 | 121万円 | −1 | 91万円 | −7 |
| 2013年式 | 259万円 | −4 | 174万円 | −25 | 141万円 | +4 | 100万円 | −11 |
| 2015年式 | – | – | 257万円 | +27 | 163万円 | +7 | 158万円 | −7 |
| 2017年式 | 279万円 | +35 | 241万円 | −45 | 191万円 | +5 | 193万円 | +28 |
| 2019年式 | 311万円 | −61 | 328万円 | +55 | 227万円 | +4 | 210万円 | −8 |
| 2020年式 | 333万円 | +17 | 284万円 | +31 | 240万円 | −24 | 194万円 | −46 |
| 2021年式 | 328万円 | −13 | 316万円 | – | 246万円 | −27 | 204万円 | −42 |
| 2022年式 | 341万円 | +1 | 341万円 | +28 | 296万円 | +13 | 275万円 | +7 |
| 2023年式 | 343万円 | −2 | 298万円 | −12 | 340万円 | – | 196万円 | −40 |
| 2024年式 | 374万円 | +23 | 365万円 | +26 | – | – | 276万円 | – |
| 2025年式 | 398万円 | +9 | – | – | – | – | – | – |
| 2026年式 | 425万円 | +30 | – | – | – | – | – | – |
※業者間オークション(USS等)の落札平均額(税別)。GL・グランドキャビン統合。サンプル数:約420台(2026年4月成約分)。前月比の単位は万円。
ワゴンはバンと比較して高年式で強い上昇傾向が特徴です。2026年式は425万円(前月比+30万円)、2024年式も374万円(+23万円)と上昇。一方、2019年式の評価5点は311万円と前月から61万円下落しており、サンプル構成による変動も見られます。2022年式は評価4点と5点がともに341万円と並び、高年式ワゴンの底堅さが際立っています。
査定額を大きく左右する3つの条件
【条件①】グレード差:S-GL系 vs DX系(バンで60〜125万円の差)
ハイエースバンの相場を最も大きく分けるのがグレードです。S-GL系(ダークプライムII、ダークプライムS含む)は、DX系に対して常に58〜125万円のプレミアムがついています。
| 年式(評価5点) | S-GL系 | DX系 | 差額 |
|---|---|---|---|
| 2021年式 | 306万円 | 299万円 | +7万円 |
| 2023年式 | 338万円 | 325万円 | +13万円 |
| 2025年式 | 389万円 | 330万円 | +59万円 |
| 2026年式 | 420万円 | 295万円 | +125万円 |
特に2026年式ではS-GL系420万円 vs DX系295万円と、125万円の差が過去最大に開いています。S-GL系の中でもダークプライムIIとダークプライムSは特に高値。「ダークプライム」の名称がつくグレードを持っている方は、ディーラー下取りではなく必ず買取専門店で査定を受けるべきです。
【条件②】ディーゼル vs ガソリン(S-GL系で40〜70万円の差)
ハイエースバンではディーゼルがガソリンを一貫して上回っています。CX-5のような「ガソリン逆転」は起きておらず、ディーゼルのプレミアムが安定しています。
| 年式(S-GL系・5点) | ディーゼル | ガソリン | 差額 |
|---|---|---|---|
| 2023年式 | 348万円 | 308万円 | +40万円 |
| 2025年式 | 408万円 | 338万円 | +70万円 |
| 2026年式 | 441万円 | 373万円 | +68万円 |
ディーゼルの優位性は「輸出先でのランニングコストの安さ」と「商用車としての耐久性への信頼」が理由です。特に2025〜2026年式のS-GL系ディーゼルは408〜441万円と、ガソリンとの差が68〜70万円に拡大しています。1GD-FTV(2.8Lディーゼルターボ)搭載の2017年式以降は、海外バイヤーからの指名買いが多い型式です。
【条件③】4WDプレミアム(28〜108万円の差)
ハイエースの4WDプレミアムはSUV以上に大きいのが特徴です。特に2026年式では4WDが2WDを108万円上回る過去最大の差をつけています。
- 2022年式:2WD 321万円 → 4WD 350万円(+29万円)
- 2025年式:2WD 354万円 → 4WD 419万円(+65万円)
- 2026年式:2WD 330万円 → 4WD 438万円(+108万円)
これはアフリカ・中東等の悪路走行が前提となる輸出先で4WDの需要が極めて高いことに起因します。4WDのハイエースをお持ちの方は、輸出ルートを持つ業者に査定を依頼することが必須です。
ワゴン:GL vs グランドキャビン
ワゴンではグランドキャビンがGLを安定して上回っています。2025年式ではグランドキャビン427万円 vs GL 381万円(+46万円)。ワイドボディ+10人乗り+専用装備の付加価値が反映されています。2026年式ではGL 426万円・GC 421万円と接近していますが、GCのサンプル数が3台と少ないため参考値です。
ハイエースの輸出需要と「本当の売り時」
ハイエースがここまで高いリセールバリューを維持する最大の理由は海外輸出需要です。アフリカ・東南アジア・中南米では、トヨタ製商用車の信頼性が圧倒的に評価されており、20万km超えの車両でも現地で「まだ新しい」として高値で取引されています。
輸出業者が高く買う条件
- ディーゼル × 4WD:輸出市場で最も人気の組み合わせ。ガソリン2WDとの差は100万円以上になることも
- ホワイト / シルバー系のボディカラー:商用車として現地で再販しやすいため高評価
- 走行距離10万km以内:もちろん少ないほど高いが、ハイエースは10万km超でも大幅減額にならない稀有な車種
- ロングボディ:標準ボディよりロングの方が輸出で好まれる傾向
売り時の判断
ハイエースは相場の底が硬い車種のため「急いで売らなければ大損する」という緊急性は低いですが、以下の点には注意が必要です。
- 次期モデル(300系)の発表リスク:発表されれば200系の相場は確実に下落。ただしハイエースの場合、モデルチェンジ後も旧型が輸出で根強い需要を持つため下落幅は限定的
- 輸出規制の変更:仕向地ごとの年式規制が変わると対象年式の相場が急変する可能性あり。2020年式以前は主要仕向地の規制をすでに通過しており底値が安定。2021年式は残り約9ヶ月で規制対象となる仕向地あり
- 走行距離の節目:10万km・15万km・20万kmの節目を超えると、それぞれ査定額が下がるステップがある
詳しい売り時の判断基準は車を一番高く売るタイミングで解説しています。

ハイエースを最高値で売るための業者選び
ハイエースは「どこに売るか」で価格差が最も大きい車種の一つです。輸出ルートを持たないディーラーや一般の買取チェーン店では、本来の価値を評価しきれません。
【最適解】輸出業者が直接入札するサービス
おすすめ①:CTN車一括査定
【こんな人に最適】
- ディーゼル × 4WD × S-GL系のハイエースを持っている
- 輸出業者の「本気の査定額」を知りたい
- 電話対応は3社程度なら問題ない
CTNは輸出業者・専門店との提携が強く、ハイエースのような輸出人気車で国内相場を大幅に上回る査定額が期待できます。
詳しい評判と活用法は、CTN車一括査定のレビュー記事をご確認ください。
\ 輸出需要を最大化!上位3社のみと交渉 /
おすすめ②:MOTA車買取
【こんな人に最適】
- 高年式のワゴン・グランドキャビンを持っている
- 電話対応を最小限に抑えたい
- じっくり比較検討したい
MOTAは最大20社が査定に参加しますが、電話がかかってくるのは上位3社のみという独自システムです。一括査定の電話ラッシュを避けたい方に最適です。
\ 電話は上位3社のみ!じっくり比較 /
※MOTAの詳しい仕組みや実際の利用者の評判については、MOTA車買取の評判は?「電話は上位3社のみ」の仕組みを解説で詳しく解説しています。
おすすめ③:ユーカーパック
【こんな人に最適】
- 電話対応が1社だけで済ませたい
- 契約後の減額トラブルを絶対に避けたい
- オークション形式で最高値を狙いたい
ユーカーパックは査定も交渉も窓口1社のみ。最大8,000社が参加するオークションで、契約後の減額が原則禁止という安心感があります。
詳しい評判と活用法は、ユーカーパックのレビュー記事をご確認ください。
\ 電話1社のみ!減額なしの安心取引 /
【特殊ケース】過走行・10年超の古いハイエース
「10年以上乗って走行距離も20万km超え…」というハイエースでも、ディーラーや一般買取店の提示額を鵜呑みにしてはいけません。輸出業者であれば2012年以前の車両でも88〜146万円台で買い取る実績があります。「下取り0円」と言われても諦めないでください。
【特殊ケース】ローン残債がある場合
ハイエースの高いリセールバリューなら、買取金額でローンを完済し、手元にお金を残すことも十分に可能です。詳しい手順と注意点は、ローン中の車を高く売る方法!で解説しています。
【特殊ケース】車検切れ・書類紛失の場合
車検が切れてしまった場合や、車検証・納税証明書を紛失してしまった場合でも、ハイエースなら出張査定で高値売却が可能です。以下の記事も参考にしてください:
まとめ:ハイエースを最高値で売るための3ステップ
ハイエースは「売却先の選択」だけで50〜100万円以上の差が生まれる車種です。特に輸出需要を正しく評価できる業者に出会えるかどうかが、最終的な手取り額を大きく左右します。
【STEP1】あなたのハイエースの「本当の価値」を知る
- 型式(GDH/KDH/TRH)・グレード(S-GL/DX)・駆動方式を確認
- この記事の相場表で適正価格をチェック
- ディーゼル × 4WD × S-GL該当なら「輸出業者必須」と認識
まずは匿名で愛車の買取相場を調べる方法で概算を把握してから、実際の査定に進むのがスムーズです。
【STEP2】輸出ルートを持つ業者に査定依頼
【STEP3】査定額を比較して納得の売却
- 複数の査定額を比較(最低3社)
- 「この相場表の価格より低い理由」を確認
- 契約書の「二重査定(減額)条項」をチェック
ハイエースは「どんなに古くても、どんなに走っていても値段がつく」稀有な車種です。だからこそ、ディーラー下取りの安値で手放すのは最も避けるべき選択肢。輸出需要を正しく評価できる業者に必ず査定を依頼しましょう。
\ ハイエースを最高値で売るための完全ガイド/
ハイエース売却で知っておきたい関連記事
【基礎知識を深める】
- なぜ下取りは安い?中古車流通の仕組みと「中間マージン」を削るプロの売却術
- 車買取はどこがいい?車種×状態別「最適業者マッチング診断」
- 中古車の査定基準(評価点)を公開!プロが見る減点ポイントと査定前の対策
【お悩み解決】
【他の人気車種の相場も確認】





